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[今日の本] 犬の記憶

森山大道 犬の記憶
  て、新しく始めた「今日の本」コーナー、第二弾は森山大道著の本の代表作、「犬の記憶」だ。
  ず内容から紹介していこう。
本書はどうやらかつて雑誌か何かに連載されたコラム(これのタイトルが「犬の記憶」だった様だ。)に加えて本誌の為に書き下ろされた森山大道写真家になるまでの経緯を綴った半自伝を合わせて一冊の本となっている。ここは見栄を張ったり、知ったかをせずに正直に言おう。
正直メインである連載されていた「犬の記憶」の中身は余り面白くない。と言うと少々語弊があるが、言ってる事が分かりづらい。これの内容は森山さんの記憶や,記憶に関する森山さんの自論を織り交ぜつつの森山大道写真論というのが主な流れだが、いまいち話の流れが掴み辛く、難しい。まあそもそも「記憶」と言うテーマその物が具体性のない曖昧な物なのでいた仕方無い所であるが。
ただ、一切がつまらなかったと言う事では決してなく、その後に付け足された森山大道写真家になるまでの半自伝は最高に面白い。
森山さんが生きた世界、生きた時代の人々の情景がありありと見えてくる。
そして森山さんは思いの他文章が上手い。
ついこないだ私のブログでも引用させて貰ったが、思わず音読したくなる様な流れる様な華麗な文章だ。

  々手厳しい事も言ってしまったが、写真が好きな人なら買って損はない。是非一冊持っておくべきだろう。
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 森山大道犬の記憶写真

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