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2014年 冬季アニメ考察

 さて少し遅くなってしまったが、今回も恒例のアニメ考察を行っていこう。
・生徒会役員共
 4コマを原作とする学園ラブコメである。今作は第二期となる。
作中に頻繁に登場する過激な下ネタと4コマ原作らしい話のテンポの良さが魅力のひとつだ。
重ね重ね言うが登場する下ネタはかなり過激なので受け入れられるか否かで大きく好き嫌いは分かれるだろう。
 ちなみに私はこう見えて下ネタが大好きなのでこの作品には個人的にかなりハマってしまった。
ハマりすぎて一期も観てしまった。
一期を観た上で二期と比べた感想を述べると清々しいほど内容はほとんど変わらない。
ただ、二期では一期よりも登場人物が増えたのでただひたすらに生徒会室で下ネタの掛け合いをしていた印象のあった一期よりは若干内容に広がりが増えた印象がある。
 なお本当にハマりすぎて恐縮なのだが、原作である漫画も全巻購入して読み込んでしまった。
原作は漫画な上4コマである分全体的に幾分タッチが簡略化されており、単刀直入に言って原作者の画力もそれほど高いとは言えず、絵柄が安定していない印象がある。(無論原作には原作の固有の魅力があり、単純に原作<アニメと主張している訳ではない。)
その点アニメではそういったところがうまく整頓されており、安定していて素直に可愛いと思えるとっつきやすい絵柄となっている。
 なお、アニメでは声優さんの声が入ったことにより面白さがより一層高まっている。とりわけ主人公(主人公の役割は基本ツッコミ)の声優さんは普段は可愛げのある優しい声で演じているのにも関わらずツッコミの時だけ逆に気怠そうな低い声になり、通常のツッコミのセオリーの完全な逆を行っているその斬新さが作品の面白さに花を添えていた。
もちろん他のキャラクターに関しても言うに及ばずである。声優さんの技術には素直に羨望の眼差しと賞賛の言葉を贈りたい。

・未確認で進行形
 日常系寄りのラブコメである。
女性キャラが登場人物の大半を占める。というより、登場する主立った男性キャラは主人公の許嫁という設定の人物一人のみである。
このような深夜アニメを観る層の多くは度々男性キャラが登場することを嫌う傾向がある。
それは女の子たちが何気ない日常を送る幸せな姿をずっと見ていたいという欲求があるからである。男性キャラが登場してしまうとどうしてもストーリーはその男との恋愛がらみの話になってしまう。故に、そういった欲求を持つ者にとって男性キャラは邪魔な存在でしかないのだ。
これまで深夜アニメではこの「登場人物は女の子のみでその女の子達の日常を淡々と描く」という趣向の作品が毎クール1作品ずつずっと続いていた。具体的に言うと ゆるゆり→ひだまりスケッチ→ゆゆ式→きんいろモザイク→のんのんびより である。(このような流れ、そしてこのような傾向の作品を最後の作品のタイトルを代表として引用し、「のんのん枠」と通称する。)
ところがである。5クール、およそ1年以上に渡って続いていたこの流れが今期ついに途絶えてしまったのだ。
のんのん枠に心の癒しを求めていた者達は癒しのオアシス(=そのクールの間裏切られる心配なく安心して観れるアニメ)を失い、観れるアニメを失った。
この現象を通称「のんのん難民」と呼ばれる。
 さて私がなぜ唐突にこのような話を始めたかというと、この作品はのんのん枠で共通してみられる女性同士の何気ない日常、友情、百合描写(百合とはようするにレズのこと)が散見され、限りなくのんのん枠に近い、というよりその許嫁さえいなければ普通にのんのん枠と呼称して差し支えないような作品なのである。
いわば許嫁は邪魔者なのだが、この許嫁がまたヒロインのことを本当に一途に愛している憎めないキャラクターとなっており、いたずらに邪険にできない。
 実は私ものんのん枠に心癒され続けていて半ばのんのん枠なしではいられないくらいに感じていたのだが、今期のんのん枠がなくなりつつもこの作品があったお陰で私は「のんのん難民」にならずに済むことができたのであった。

・のうりん
 農業高校を舞台にしたハーレムラブコメ。
舞台が農業高校である分農業ネタが比較的頻繁に(とはいえ前半は全くと言っていいほど農業の話をやらずにパロディ中心のギャグばかりやっていたので視聴者から”農業やれ!”というツッコミを一斉に受けていたのだが)登場する為に思いのほか勉強になるという点を除くととてもオーソドックスなハーレムラブコメであるといえる。
 構図としては主人公をふたりのヒロインが取り合うという構図である。
この二人のメインヒロインには有名声優を起用しており、そして内容もパロディ中心のギャグで前半固めて来たあたり、話題作りに走って最初に視聴者を獲得し、そのまま1クール逃げ切ろうという比較的短絡的な作品制作をしていることが見て取れる。
1クールそれなりに楽しませてはくれるが、放送が終われば記憶から消える。そういう類いの作品であろうと予想される。
ただ、別に今から悲観する必要はない。なぜならまだ決定された訳ではないからだ。
この作品がその場しのぎの作品にならないかもしれないという希望的観測ができる最も大きな要素は「舞台が農業高校」という他に類を見ない独自の設定である。
これを物語の有効なキーとしてうまく絡めることができれば印象的なラストを演出し、この作品は観た人々の心に残る良作となるだろう。
また、最初の時のように逆にその設定を完全に振り切って清々しいまでに無視を決め込み、ラブコメとしてきっちりとした幕引きを行えばそれはそれで観た人に不完全燃焼感を与えることはないだろう。
ようするにどっちに転ばせるにしても言えるのは「やり切れ」ということだ。このような作品作りをし、このようなキャスティングをしてしまった以上は中途半端な形でお茶を濁すようなことは許されないのである。

・ニセコイ
 ジャンプにて連載された学園ラブコメである。
今見ると見ててむず痒くなってくるほどのベタベタの王道のラブコメではあるが、その独自の世界観から熱烈なファンがおり、ファン待望のアニメ化と言える。
ただ原作を忠実に映像化してくれたのであれば誰も文句は言わなかったであろうが、幸か不幸か今作のアニメ化を手がけたのはかのまどマギや物語シリーズで一世を風靡した「シャフト」であった。
 シャフトは原色を印象的に取り入れた配色と、過剰ともいえる誇張された演出を特徴としており、その独自性は圧倒的作画力と表現力で一大ムーブメントを引き起こした「京都アニメーション」と度々比較され、我が道を突き進むアニメ制作会社として(主に深夜アニメ界隈の中で)お互い双璧のような存在となっている。
 ただ、両者に共通していえるのはあまりにも独自性が強すぎる為に人によって好き嫌いが大きく分かれるというところである。実際私はその作画力で原作を徹底再現してくれることが京アニの魅力だと感じていたので、同社がアニメの原作を自社のラノベ部門から採用するようになってからは観なくなってしまった。
今回に関しても、最初こそ今となっては時代遅れにすら感じるまでの王道のラブコメとなっている原作がシャフトの革新的な演出によってモダンな作品に昇華されているという印象を持つことができたのだが、回が進むごとにそれがうるさく感じられるようになってしまった。
やはりシャフトの演出はまどマギや物語シリーズの様な一種の非現実世界を描くファンタジーでこそ成り立つものなのだということが分かった。全うな日常世界が舞台のラブコメでは演出過剰すぎたのである。
 現在ではじっくりと作品と1対1で対峙するという形ではとても観るに耐えないと感じるようになってしまったので、この作品は何かの作業を見ながら横目で見ることにしている。
ただこの作品、聞けば2クール構成らしい。何といっても社会現象を引き起こすほどの名作を生み出してくれたシャフトである。私たちをうならせるようなラストを演出して一発逆転をしてくれる可能性は充分にある。駄作の烙印を押すのはまだ時期尚早というものだろう。

いなり、こんこん、恋いろは:漫画を原作とするラブコメ。
京都を舞台としており、主人公が幼い頃から通っていた神社の神様としてお稲荷さんが登場し、物語の主要キャラクターとなっているところがなんというか京都を舞台にしてるという感じを抱かせてくれる。
 作品はラブコメではあるのだが、完全なコメディというよりは現実の高校生の青春を描いているという印象で、観てて在りし日の青春を思い出して甘酸っぱい気持ちにさせてくれるというか、毎話観終わった後に「いい作品だな」と思わせてくれるようなそんな作品となっている。
そういう意味では途中から演出が臭すぎて観てられなくなったニセコイと対極を成す(あくまで個人的印象である)作品となっている。
 地方を舞台にしているということで作中で喋られる言葉は京ことばなのだが、方言が喋られるアニメの例に漏れず、この作品の京ことばも関西人でない私からしても若干の違和感を感じるようなものであることと、作中のギャグ描写が綺麗で爽やかな作品の雰囲気と比べるとこれまた若干合ってないと感じる以外は実にいい良作であると感じる。あとは最終回どのようにしめてくれるかということに期待したい。

 今期はクールが始まる前は不作と言われた秋期に輪をかけた大不作と言われていたが、蓋を開けてみればむしろ秋期よりも(個人的には)面白いと思えるようなアニメが多く、楽しむことができた。そういう意味では嬉しい誤算であったといえよう。
来期はラインナップからそれなりに楽しませてくれそうな雰囲気なのでまた期待することとする。
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テーマ : 2014年冬アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

tag : 冬季アニメ 考察 生徒会役員共 未確認で進行形 のうりん ニセコイ いなり、こんこん、恋いろは

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