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HTL22改めHTC One M7へ

 先日、1年あまりの使用を経て、紫カメラ、通話不具合等々、数々の不具合を抱えて、外装もかなりクタクタになってしまったHTL22をキャリアに持ち込んで交換してもらった。
紫カメラなどはメーカーも認めている公認の不具合なので、実際に症状を説明して実演して見せたりしたところ、特に滞りもなくあっさりとリフレッシュ品に交換してくれた。
再び傷のない新品のようになり、カメラも無事治ってくれたHTL22。やはりこのデバイスは「所有欲」というファクターでは本当に素晴らしい。
数々の不具合が世間に流布したことでそうとう取引価格は暴落しているようだが、自分はこの端末をベストAndroidとして他人に胸を張って見せられる。
まあそれはともかく、せっかく新品のようになったHTL22なので私はこれを機にあることをやってみようと思い立った。
それは、root化してカスタムROM、というよりSence6をこの端末で体感したいということであった。
 auで、13年の夏以降に発売されたAndroid端末の中で、グロバモデルベースのものは基本的にアップデートが案内された。
この端末もそのひとつであった。
この端末は上記のようにカメラ関係を中心としてそのほかにも大小さまざまな不具合が多発してキャリアはそちらの対応に労力を割かれたので、当然アップデートなど見送られるだろうと思っていたのでこれは全く嬉しい誤算であった。
そこまでは良かったのだが、ここからが苦難の始まりであった。
なんと、アナウンスされた日を過ぎても一向にアップデートが配布されない。
真意はともかく原因らしきものが誰も使っていないだろうあるキャリアプリインアプリの対応が遅れているなどということであったことが、待っていたユーザーの神経を一層逆撫でした。
先立って4.4を堪能しているLGL22やZ1ユーザー等を尻目に見ながらHTL22ユーザーは苛立ちつつ待ち続けたのであった。
 それから日々はすぎ、数ヶ月遅れたものの何とかHTL22にも4.4が提供された。
だが、悲劇はこれにとどまらなかった。
4.4には対応したが、4.4と同時に海外ではHTCユーザーに配布されたはずの"Sense6.0"の対応は見送られたのである。
かわりに配布されたのはSence5のマイナーチェンジにとどまっているSense5.5であった。
それは、技術的に対応が間に合わなかったと言うよりは次期モデルであるHTL23との差別化、新機種への乗換えへの促進という本来の目的がありありと見え隠れしていた。
Androidではプリインアプリに始まり、アップデートの有無まで通信会社に権利が掌握されている。そして自分たちの都合でそれらをコントロールしているのだ。
今まではずっとiPhoneをつかっていたので、通信会社というのはあくまで「電波の提供所」くらいにしか思っていなかったのだが、Androidも使い始めた事で、奴らの本性を垣間見た気分で、本当に心から通信会社というものに対して嫌気がさしたのだ。
私がSence6への導入を決断したのは、そのキャリアの呪縛から逃れたい、彼らを再び「ただの電波の提供所」に格下げさせたいという思いからであった。

 そして満を持して私はそれを実現するための道のりを始めた。
一応その手の情報目当てで来る人のために、自分がいきづまったところを中心に手順を記しておこうと思う。
参考にさせて頂いたのは主にこちらの2つの記事。
「HTL22ことHTC J ONEのブートローダーアンロックとS-OFFからのroot権限取得、そしてAndroid4.2へバージョンアップなど」
HTC J One (HTL22)を入手してからやったこと
基本的に1つめの記事にそってやれば大丈夫なのだが、1つめだと大分説明が端折られていて、恐らくプログラミングとかに日常的に親しんでいる人ならこれで事足りるんだろうが、自分には少し説明不足で、その点2つめの方が実際に作業を行った際のコマンドなども記されていて少し優しかったので良く分からなくなったらこちらを見つつという感じで、作業がしっかり行われているか慎重に確認しながら作業を進めた。
ではまず全体を通して、1つめと2つめの記事を交互に見ながらやったために自分が混乱してしまったことについて。
双方の記事はCドライブ直下に必要ファイルをまとめた"HTC"というフォルダを作成して作業をしているのは同じなのだが、1つめはCドライブからスタートのコマンド、そして2つめはHTCフォルダをスタートとしたコマンドになっているということを理解するまでいきなり悪戦苦闘した。
2つめの人のように、HTCフォルダスタートにした方がいうまでもなくコマンドを簡単に出来るので、余計なロスやミスを防げる。ではこういう形にするにはどうしたらいいかというと、知ってしまえば何のこともない。
Shiftキーを押しながら右クリックし、「コマンドウインドウをここで開く」を選択すればよいのだ。
こうすれば任意のフォルダからスタートする(今回はHTCフォルダ)コマンドプロンプトを起動できる。
ここにだけ理解してあとはこの二つの記事、特に2つめの記事とにらめっこしながら、コマンドの挙動が同じになっているか慎重に確認しながら作業を進めれば良い。
 あと、作業の過程で自分が理解した事も書いておく。
"adb push"というのはPCから端末にファイルを送り込むコマンド。
"adb shell"というのはコマンドで操作する対象をPCから端末に移行すること。
とまあ自分もこれしか理解は出来なかったんだが、「次は何の作業をするためにこのコマンドを打ったのか」ということが最初に理解されているだけでも大分作業効率が変わってくるのではと。
 とまあ、そんなこんなでブートローダーによるアンロックとS-OFFの確認、4.2.2のアップデートくらいまではおおむね順調に行ったので、もうこれはこっちのものだなと思っていたら今回最大の障壁がたちはだかった。
それはカスタムリカバリに関する作業だ。
まず2つめの記事になぞらえ、内部メモリにSuperSUのzipをうつしてブートローダーで起動させようとしたのだが、これが一向に認識しない。保存場所を変えようが何しようが一向に変化がなかったので、諦めてmicroSDを購入してきて、1つめの記事をもとにSDからの起動を試みたところ、無事SuperSUの導入に成功した。今回の作業はSDなしでもいけるだろうと高をくくっていて特に用意をしていなかったために急遽コンビニでたかが8Gに1500円も出す羽目になり、容量単価という意味で大きく損をしたが、まあ仕方ないだろう。
 ここまできたら、記事の作業は全て終了なので、もうほとんどゴールしたものだと思っていたのだが、この後で今回一番冷や汗をたらした。
まず、頭を抱えたのが、カスタムリカバリについてだった。
この2記事を参考に疑いもなくCWMを入れてしまったが、カスタムROMを入れる事を考えるとTWRPの方を入れておけば良かったと後悔した。
だが、一度入れたカスタムリカバリを入れ替えると言うのは何だか容易じゃなさそうで、下手な事をしたら文鎮化すると思うとただ沈黙するしかなった。
だが、ここまできて手を止めても仕方ない。方々が使用しているのはTWRPだが、役割は本来同じなのだからCWMでできないということはないと思い直し、CWMでROMのZIPを起動。
するとインストーラが当たり前のように起動し、何だか無事インスールできそう!
喜々として画面を進めると、「インストーラが完了しました。再起動しますか?」の文字が。
当然疑うことなく再起動。
HTCのロゴが表示され、端末の前で固唾を呑んで見守る。
画面がブラックアウト。
次の瞬間、再びHTCロゴが表示されたと思ったら、そのままリカバリモードになってCWMが起動してしまった。
何度やっても同じ。
起動アニメーション→リカバリモードの間ではコマンドプロンプトも受け付けない。
「やっちまった...」と思った。
何か方策はないかと弄り回すうち、ブートローダーは起動できることが分かり、まだ何とかなると希望を新たにした。
ここまできたら、もうやれることはやるしかない。
躊躇なくブートローダーからTWRPを突っ込む。
そしてリカバリモードに移行して起動を試みる。
果たしてどうなるかと気が気じゃない思いで端末を見ていると、先ほどとは違う起動ロゴが。
良く分からないが、とりあえずTWRPに切り替わったようだ!
そして、再びTWRPからインストーラーの起動を試みると、何てこともなく端末が起動。
無事Sence6に生まれ変わったHTL22、いやOneM7と対面したのだった。

 最後にカスタムROMを入れた上での使用感を述べておこう。
第一印象はとにかく爆速だ。
全ての動作がZ1どころかiPhoneすら凌駕しそうな圧倒的高速ぶりでただただ驚愕させられる。
元々数値上のスペック以上の動作感が売りのひとつであったHTL22の速さに輪がかかった感じだ。
だが、端末の仕様なのかSence6の仕様なのか細かい不具合は若干ある。ひとつずつ述べると
まずSence6固有のジェスチャが使えない。設定画面にそもそも項目がない。
恐らくハードが対応していないと言うことなんだと思う。
個人的にはロック状態からの画面ダブルタップで電源ボタンに触れることなく画面を点ける機能などを使いたかったのだが、使えないのなら仕方ない。
 また、OS上ではOneM7と認識されているので、SDカードスロットがないことになっている。つまりmicroSDは使えない。
個人的には今までmicroSDなど使ったこともなかったし、HTL22にもそもそもいらないと思っていたくらいなので、別にいっこうに構わない。
 ディスプレイに関しても、私は以前から画面をつけるときのために"Grabity Screen"、消すときのために"Screen Off"というアプリを使っている。前者を使えば照度センサーに明度差を設けてやれば(具体的に言うと、一瞬指で塞ぐか、ポケットに入れていた場合はただ取り出すだけでよい)画面が起動し、ホームボタンのセンサーキーの上で指をスライドさせるだけで画面を消すことが出来る。
全ての操作を完全にタッチ操作だけで完結することが出来、近年のHTCのいまひとつ理解に苦しむ共通デザインプロダクトである、「どれくらいサイズの大きい端末も、電源ボタンのつく位置は全て端末上側面」に微妙にストレスを感じさせられることもない。この弱点を払拭してタッチオンリーで操作を出来るようにすると不満はもうなくなる。もともと快適であったが、Sence6での爆速の動作感が合わさるとまさに鬼に金棒。使っているとそのまま空に飛び上がれてしまいそうな気分になる。
 あと、使っていて気になったのが本体の発熱だ。
長時間のウェブブラウジングや動画視聴など、マシンパワーを必要とするタスクを行っていると、端末温度が40度以上になり、触れない程ではないが、使っていて「大丈夫か?」と思えてくるくらいの温度になってくる。
ここまでくると自慢のスピードにも少し陰りが発生してくる。
まあ長時間連続で使うようなハードな使い方をしなければいいだけなのだが、これだけは一寸残念なポイントだ。以前はここまでは発熱してなかったと思うのだが、やはり新しいOSを動作させることにマシンパワーが割かれているということだろうか。
ちなみに、特に使っていなくてもポケットに入れている間に少し暖かくなっている事がある。バックグラウンドで何かアプリが勝手に走っているのか、ポケットという空間の中に閉じ込めているせいで熱が篭ってしまっているのか原因はいまひとつ分からない。
 あとは元々バッテリー容量が他のキュンキュンのAndroidのハイスペックモデルと比べると一段すくない2300mAhなので、元々バッテリーのもちは良くなかったのだが、アップデートによりさらに持ちが悪くなった印象がある。
自分の主なスマートフォンの用途は、Twitterとウェブブラウジングを1日にだいたい合計2時間弱ほどだ。
こういう感じで朝100%から使い続けると昼過ぎくらいには45%くらいになっている。
夕方くらいに帰れる日なら無充電で1日持つが、そこからさらに夜まで外出しているとなると、ランチを済ませている間にモバイルバッテリーに少し繋いでおこうかなと思う程度だ。
こういった自分のライフスタイルの中で、M7のバッテリーのスタミナの無さにストレスを感じると言うことは全く無かった。
もし上記のような使用状況の中で、たかだかモバイルバッテリーの存在を完全に駆逐するということためだけに、本体サイズがあと少し大きく、分厚く、重くなっていたりしたら、私とっては逆にその方がストレスになっていたことだろう。
ちなみに私は省電力モードを使っていない。これを使えばもっとバッテリーライフを持たせられるだろうが、何故使わないかというと、上に書いたようにOFFの状態でのバッテリー持ちに特に不満はないし、何よりバッテリーなんかのためにプロセッサの性能を制限して、せっかくのこの端末のスピードをスポイルさせてしまったらそれこそ勿体ないと思っているからだ。
ちなみに消費スピードは早いがその分充電されるスピードもまずまず早い。なので、モバイルバッテリー等、常にバッテリーを補完できる装備を携帯しておけば、そこまでストレスを感じさせられることもない。
 ジェスチャが使えないとかSDカードが使えないなどということはとにかく圧倒的な動作スピードがもたらす快適性で補って余りある。
本当に速い。むしろ本来の端末の力はこれほどのものだったのだ。いかにキャリアのプリインアプリ等々の余計なものが見えないところで足を引っ張っていたかということがうかがい知れる。
 全ての動作が速いが、個人的にはカメラのスピードにも驚嘆した。
これももともと並みのスマートフォンより高速で軽快な動作感がウリであったが、これも輪をかけて速くなった。
起動もシャッターも一瞬だ。シャッター音は以前のものよりかなり小さく控えめになっており、「プチ」という感じ。
海外のスマートフォンというのはみなこの程度のものになっているのかもしれない。国内の端末は盗撮防止のために大きめなシャッター音に差し替えられているのだ。カメラを使う機会の多い私にとっては地味に迷惑な話である。
 そういう意味ではこのカメラは素晴らしい。どんな場面でも躊躇なくプチプチ撮れる。だが、あまりにもサクサク撮れる上に音も小さいので画面に注力していないと撮れているのか思わず不安になってしまう。
 ハードは変わってないので当然だが、カメラの性能に変化は見られない。
良くも無ければ悪くもない。どんな状況でも一定以上の画像を生み出すiPhoneほどの万能性はなく、Z1ほどの圧倒的な高解像度もないが、少なくともZ1よりは基本的にあっさりしていてとっつきやすい発色をする。個人的にはこの端末のカメラの発色の方がZ1のわざとらしい発色よりは好感触だ。
そしてiPhoneよりZ1より動作は圧倒的に高速だ。
まとめると「iPhoneより速いがiPhoneにはちょっとだけ絵作りが負ける事が多いカメラ」と言ったところだろうか。蛇足だが、ちょっとでもズームすると途端にガッカリさせられるので余程必要に迫られない限りはズームは使うべきではない。
また、SMS投稿すると言う目的であれば、この端末の画像サイズならどんなときでも基本的にリサイズもなく難なく送れる。これは重要なことだ。誰かに目的地を知らせるために周囲の景色を撮っただけの画像が、サイズが大きすぎて送信エラーを連発するようでは元も子もない。そういう意味では、客引きのための数値的な性能よりも、普段使いでのレスポンスと使いやすさを重視しているこの端末のカメラのつくりかたには、この端末そのもののコンセプトとも共通しており、非常に好感が持てるカメラだ。
 また、今に始まった事ではないが、ハードの質感はやはり素晴らしい。
手に馴染むフォルムと手から感じられるあふれる金属感。その上質感。
手触りもそうだがサイズ感も素晴らしい。4sのときは「小さい事こそ正義」だと思っていたが、この端末の方が4Sより薄く少し大きく、そして何より背面は曲面にラウンドしているためにより一層しっかりと片手でも握り締められる感じがある。
これより大きくてもこれより小さくてもこの手の平に収まってる感じは得られなかっただろう。それくらい絶妙なサイズ感なのだ。
スピーカーもやはり素晴らしい。モノラルスピーカーとは比べ物にならない上質感がある。
最近では、ステレオスピーカーを搭載する端末が増えてきたが、このM7が先駆者なのである。

 数々の受難をへて生まれ変わり、「ベストAndroid」という個人的印象をより一層強固にしたHTL22あらためOneM7.。
今年2年契約が終わって再び機種変することに恐らくなるだろうが、どの端末も軒並み大型化して行っている中、特にサイズ的な面でこれほど自分にしっくり来る端末をまた見つけられるか、またそういったものが発売されたとしても、それが日本で販売されるのか、不安は尽きない。自分にとって理想的過ぎる端末を見つけてしまったというのも困りものである。
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テーマ : スマートフォン
ジャンル : 携帯電話・PHS

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