FC2ブログ

僕とThinkpad

突然だが、僕はノートPCが好きだ。
あの薄い筐体にパソコンとして必要なものが詰め込まれてパソコンのOSが動き、自分の作業環境をどこへでも持ち歩ける。男の子の心をくすぐるロマンを感じる。
「どこへでも持ち歩けるコンピューター」という意味ではスマートフォンの方がもっとすごいかもしれないが、スマホにはノートPCほどのワクワク感は感じない。
スマートフォンは主にそのサイズとOSが起因して、できることがさほど多くないからだ。
自分はPCは物を創造できる道具、スマホは物を消費する為の道具だと思っている。
人によってはスマホで物を創造している人もいるかも知れないが、少なくとも自分の用途の範囲だとスマホはただの情報を確認するビューアーどまりである。

 さて、なぜこんな話を急にし始めたからというと、久しぶりにメインのノートPCを買い替えたからである。
なぜ買い替えに至ったかを順に追って説明しよう。

 まず、最初のきっかけはメインのデスクトップを買い替えたことであった。
ここらへんはこの後の記事で詳しく述べているのでここでは割愛する。


 さてここで、もう一つ自分をノートPC買い替えに突き動かした要因があった。
それはずばり液タブの購入であった。
液タブを購入に関しては、結論としてはとても満足している。
液タブを導入したことで自宅での作業環境はもちろんであるが、外出時のモバイル作業環境も大きく様変わりした。

  液タブ購入前は板タブを使用していたため、外出時でもある程度のモニターサイズが欲しいという理由から15インチノートPCをイラスト制作専用に購入して使用していた。
板タブ自体も自分が使っていたのはインテュオスプロラージという一番大きなサイズであったので、とにかくイラスト制作環境を持ち歩くというだけで恐ろしく嵩張っていたのであった。
液タブであれば見るのは基本的に液タブ上の画面だけなので、パソコンは基本的に母艦になっていればいい。サイズは関係なくなった。

 さらに、この液タブをめぐってちょっと困った事態も起こったのだが、結論としてはこれも自分に味方した。
困った事態とはドライバとソフトの互換性の問題で、今までメインで使用していたペイントソフトであるSAIを自分が購入した液タブで使用すると、大きくカーソルが遅延するのである。
結局それはとてもイラスト制作に耐えられるレベルではなく、自分は使用しているペイントソフトをCLIPSTUDIOに乗り換える決断をした。
SAIに慣れきっていた自分はクリスタへの乗り換えに不安を感じていたが、いざ使い始めてみるとクリスタはなぜもっと早く使わなかったのかと後悔するくらい素晴らしく使いやすいペイントソフトであった。

 そしてクリスタのもうひとつ素晴らしいところは、Macintosh版も提供されていることである。
そう、つまりメインラップトップのMBAでイラスト制作ができるということである。
自分のモバイル作業環境がスマートにコンパクトに様変わりしたことに僕は喜んだったのだった。

 だがMBAでクリスタを使い始めて1週間あまり経った後、また困った事態が僕を襲った。
クリスタで描画していると、何回かに一回一瞬筆圧が検知されないという不具合が発生するようになったのである。
全くイラスト制作ができないレベルではないが、線画の描画だけでなく、塗りを行っている際のブラシなどでも同様の不具合が発生するため制作にかなりストレスが溜まるようになった。
はっきりした原因は分からないものの、予想されるのはMBAのスペック不足であった。
いずれにせよ、メインのノートPCでイラスト制作が満足にできないという事実は自分のMBAへの愛着を急速に減退させた。

 そしてここで、先程述べたデスクトップの買い替えを通してWindowsを見直した出来事が結びつてくるのである。
「Windowsが使える子ということが分かったからメインのノートPCもWindowsにしてしまえばいいのではないだろうか。Windowsであれば安価で結構なハイスペックが手に入るかもしれないぞ。」
そう思った途端急速にMBAのことがどうでも良くなり、次の瞬間には自分は次のメインノートPC探しに乗り出していた。

 長々とノートPCを買い換えるに至る経緯を記してきたが、ここでやっと何を購入したかを発表することとしよう。


IMG_20180819_052356310.jpg 
自分が購入したノートPCはずばり、"Thinkpad X240"である!
では早速スペックを紹介していこう。
CPU: Intel Core i5 4430U
RAM: 4G
ストレージ: SSD 180G
OS: Windows 10 Pro 64bit

日々の使用には必要十分な、なかなかのスペックである。
今までのMBAより一回りスペックアップすることができた。
そして驚くべきは購入価格である。
ずばり、「23000円」
この個体がこの値段で売られているのを見たとき、自分は我が目を疑った。
自分の価値感覚だと、この倍したっておかしくない。
5年間PCの買い替えをしないでいたうちに自分はすっかり浦島太郎になっていたことを思い知らされた。

 もう一つ思ったのは、MacBookの値段の高さであった。
だいたいヤフオクの取引相場を見ていると、自分の所有していたCore i5、64GBSSD、4GBRAMのMBAがまさに2万弱で取引されていた。
自分の購入したThinkpadと同じスペックくらいのMacBookの場合、Airでも倍、Proなら3倍はした。
Appleのブランド力が上乗せされているからなのか、それともOSXを走らせられる唯一無二のパソコンだからだろうか。まあたぶん前者なのだろう...
資金力は限られているがある程度のスペックは欲しいという自分のニーズを満たすならWindows一択だということが改めて分かった。


 さてでは話を戻してなぜ自分がThinkpadにこだわるかの話をしよう。
それは自分がノートPCを好きになるきっかけとなったPCがThinkpadだったからである。
無機質な黒い筐体、一切の飾りっ気のない無骨なデザイン、その中でワンポイントとして主張するトラックポイントの赤。
「男の仕事道具」、「ザ・ノートPC」といえるその一連のデザインは、自分の心の琴線に大きく触れた。
その中でも大きく自分の心を揺さぶったモデルがあった。
それは"Thinkpad X60"であった。
l_tm_0701x60_01.jpg

ディスクドライブまで廃し、キーボードを境目にスパッと切り取ったかのようなギリギリまでコンパクトさを追求した筐体。
でありながら拡張性は一切妥協せずボディサイドに隙間なく配置された各種ポート類。
その「詰め込み感」は機械好きの自分のハートを鷲掴みにした。冒頭の言葉を借りればそれは「男の子の心をくすぐるロマンの具現化」であった。
以来自分には「PCといえばThinkpad」、そして「ThinkpadといえばXシリーズ」という認識が植え付けられることとなる。


 これだけThinkpadが好きであるので、当然今まで所有していなかったということはない。
自分が初めて購入したThinkpadは、記憶で一番古いのはX40であった。
ただこれは父が事務所で使用するPCとしての代理購入を依頼されたもので、自分のものではなかった。
それでもIBM時代の最終時代、自分の一番好きな時代のThinkpadを目の当たりにした興奮は今でもよく覚えている。

 その数年後、次に購入したのはX201であった。
今度は母が自分用のPCが欲しいという要望を受けてこれも代理購入したのであった。
だが購入後程なく、やはり自分にはPCは使えないと母自身がこのThinkpadを使用することを諦めた。
なので自分が格安で譲り受けたのだった。
つまりこのThinkpadが晴れて自分が所有することになった最初のThinkpadとなった。
だがそれも長くは続かない。

 自分が使用してすぐ、付属のバッテリーが死亡した。
交換用のバッテリーを購入したが、これもなぜか充電されない。
どうやらバッテリーを着脱した際に充電接点を折ってしまったようだった。
それでもAC給電専用でしばらく使用していたものの、先程述べたようにイラスト制作ではX201の12インチの画面では小さすぎ、結局このモデルを元手に新しいThinkpadを購入した。

 それがT420であった。
出先でのイラスト制作用にしばらく活躍していたものの、日に日に動作が重くなりある日電源が入らなくなり完全にご臨終する。
 やむを得ずまたThinkpadを買い替えた。

 今度はL412であった。
この個体は今までのThinkpadで初めてまともにバッテリーが持つ物だった。
動作自体も快調で、出先でのイラスト制作始め何かと活躍したものの、やはり旅行に行ったときだけ出番があるという使用形態では今ひとつ活躍の場がなく、結局まともに使うことがないまま売却してしまった。


 このように、自分はThinkpadを数モデル渡り歩いているものの、ほとんどまともに使用できていない。

 原因はやはりメインのノートPCの位置にMacBookAirが頑然と鎮座していたからであった。
Thinkpadより薄くコンパクト、そしてSSDで高速、バッテリーもちゃんと持つ(今まで購入したThinkpadのバッテリーの状態が悪かっただけだが。)、ちゃんとした発色のモニタ(Thinkpadはビジネスユースということもあってか、どのモデルも今ひとつ発色がおかしかった。イラスト制作する上では致命的。)を持つMacBookがいた今までの環境ではいくら個人的思い入れがあってもThinkpadが取って代わることはなかった。

 そのMBAの位置に、ついにThinkpad、それも憧れのXシリーズがやってきたのである。
早速MBAとの比較という観点を主に、歴代のThinkpadのことも思い返しながら見ていこう。

 まず筐体だが、さすがにMBAにはまったく敵わないものの、歴代のThinkpadとは比較にならないほど薄くスタイリッシュ。
ただそれ故にThinkpadらしさは外観からはほとんど感じられない。
Thinkpadらしさを主張しているのはビーチスキンの外装、天板とパームレストのThinkpadのロゴ、そしてトラックポイントくらいだろうか。ずいぶん普通のノートPCになってしまったのは寂しい限りだ。
と第一印象では思ったものの、いざ使い始めてみると随所に「Thinkpadらしさ」を見つけることができた。

 まずは本体の剛性感。持ち上げたり触ったりするとプラスチックの外装とは思えないほどのしっかり感が感じられる。
液晶のヒンジが硬いのも好印象。
MBAでは膝上などに乗せて使っているとだんだん液晶が開いてきてしまうということが起こったがX240では皆無。ほぼ水平まで開ける構造も引き継がれている。


 7列が廃止され、構造も一般的なアイソレーション式となってトラックポイントがあること以外はまったく普通の見た目となってしまったキーボードだが、いざタイピングしてみるとやはり素晴らしいキーボードであった。
剛性感、打鍵感、キーのボタンの軽さ、全てが申し分ない。
下手なデスクトップ用のキーボードを凌駕するレベルだと思う。
MBAのキーボードもキータッチが程よく、ノートPCのキーボードとしてはかなり使いやすい方だと思っていたが、やはりThinkpadと比較するのはさすがに相手が悪かったようだ。

 ただ唯一難点を言っておくと、これは本体サイズの限界だとは思うが、端の方の記号などを入力するキーがずいぶん小さくなっていて打ちづらい。まあここらへんのキーを使う頻度を考えればまったく妥協の範疇ではあるが。


 トラックポイントでの操作感は相も変わらずで何だか落ち着ける。
一方でかつてはトラックポイントがある代わりに搭載すらされていなかったトラックパッドは時を経てパームレストのかなりの面積を占めるようになっていた。
さらに「2本指でスクロール」「3本指スライドでアプリ履歴を表示」などのジェスチャーにも対応していたことには驚いた。
トラックポイントの操作とこれらのジェスチャーと組み合わせることによってマウスがなくてもかなり快適にカーソル操作ができる。
昔ながらのトラックポイントとトラックパッドの操作感が連携している様子には何だか感動だ。

 一方で、トラックパッドのクリックボタンはトラックパッドと一体化した構造なのだが、これがクリックしようするとカーソルが動く、クリックボタンの真ん中でスクロールを行おうとしたのに右クリック・左クリックと認識されるなど誤動作をちょくちょく誘発して具合がよろしくない。
またクリックのストロークが妙に大きく大味なのが気になる。クリック音も「バコッバコッ」という感じでかなり耳につく印象だ。


 動作スピードだが、これも申し分ない。
起動も恐ろしく速いし、すべての操作で基本的に待たされるということがない。
MBAも充分速かったが、文字入力の打ちはじめでカクついたり、YouTubeの1080pでは再生が追いつかなったりと、ところどころでもたつく場面も見え隠れしていたのでそれと比べると動作感は一段上という印象だ。

 デスクトップで初めて触れ、Thinkpadを通してラップトップでも使ってみたWindows10の感想だが、思った以上に良かった。
基本的に今までのWindowsと良い意味でほぼ変わらずにUIだけ近代化していて、でも部分部分では今までのWindowsの野暮ったくて前時代的だった部分が整理されたりしていて、ちゃんと「現代のOS」という感じがする。
今まではOSXのスタイリッシュさに憧れて「Windowsもこんなんだったら」とため息を付いていたが、もうそんなにMacを羨ましく思うこともなさそうだ。

 一番懸念していた古いソフトの互換性の問題だが、今の所Windows7までで動いていたのに10では動かなくなってしまったようなアプリは出会っていない。
たぶんそういう物があったとしてももう今の自分にとってはそんなに重要なものではないだろう。


 今回購入したThinkpadにはゴツい6セルバッテリーが搭載されている。
そしてそのバッテリー持ちについてだが、これが驚いた。
バッテリーの項目で見てみると、なぜかバッテリー残量が2つ表示されている。
調べてみるとなんとこのモデル、交換可能なバッテリーと内蔵バッテリーを2つ持っているらしい。
何ということだろう。実際バッテリー残量も使い始めたところでは残り10時間とか15時間とかすごい時間が表示されている。
試しにウェブブラウジングなどをバッテリー電源で小一時間ほどやってみたところ、残量は8%程度しか減らなかった。

 もっと負荷のかかるソフトなどを走らせたらさすがにもう少し早く減ってしまうとは思うが、2~3時間のバッテリー持ちをやりくりしていたMBAとは比較にならない。
さらにはThinkpadならバッテリーを交換することが可能なのでバッテリーがヘタっても復活させられることが可能だ。素晴らしい。
今までのThinkpadにはほとんどまともに使えるバッテリーがついてこなかったためThinkpad=バッテリーはダメと勝手に思ってしまっていた自分の認識についても反省しなくてはいけない。

 とまあ全体の総評としては「今のPCってこんなに進化してるの?」という感じである。
とにかくX240はすべての性能が自分の認識の上を行っていて、自分のPC知識が止まっていたこと、そして「やっぱりThinkpadといえばIBM時代だよな。レノボ時代で妥協できるのはエンターキーの色が違っていた時代のやつまでよ。Thinkpadはちょっと時代遅れの無骨さと物々しさを楽しむのが乙なのさ。」などと言いながら着実に進化している現在のThinkpadを見ようとしていなかった自分に恥ずかしさを禁じ得ない。

 と同時に「こんなすごいPCを本当にたった2万円で入手できちゃっていいの? 」という戸惑いは今もある。実際相場を見てみると、X240の中でも自分が購入したくらいのスペックとなると平均1万円は自分の購入金額より高値で取引されておりかなりの掘り出し物を入手できたようだ。

 購入してから自宅で、あるいはたまに持ち出して外でも使用しているが、快適なモバイルライフを送れている。MBAより重たくて分厚いのは玉に瑕だが、スペックが上回っている分の快適さがそれを補って余りある。何より昔から憧れだったThinkpadをやっとモバイル用メインマシンとして稼働させられていることが嬉しい。これからもThinkpadライフを楽しもうと思う。

関連記事
スポンサーサイト

tag : PC Thinkpad X240 Windows10

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kinnan

Author:Kinnan
基本的に車と写真が好きです。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード